2013.07.05 金曜日 13:02

“ちょっと ひとこと“「世界遺産」

 6月22日、どこから見ても、いつ眺めても美しい「富士山」が「信仰の対象と芸術の源泉」と高く評価され、国内では17番目の世界文化遺産に登録されました。世界中の遺産登録は、すでに981件ありますが、スイスにはいくつあるかご存知ですか?
 スイスは九州よりもやや狭い小さい国にもかかわらず、現在11カ所(文化遺産8カ所・自然遺産3カ所)の世界遺産があります。登録年代順にご紹介しましょう。

 まずは1983年、中世期の歴史的文化遺産の3カ所です。
①世界最大級の中世の図書館を持つ「ザンクト・ガレン修道院」。同市内にあるザンクトガレン大学(英:University of St.Gallen) で毎年開催しているサンガレン・シンポジウムには、昨年・今年と私たちが支援している青少年交流使節団の同窓生が参加しています。
②美しい壁画の発見で注目を浴びた「聖ヨハネ・ベネディクト会修道院」。
③中世の雰囲気を伝える歴史的な町並みの「ベルン旧市街」。ベルン旧市街地は、首都としての現代都市の機能を兼ね備え融合させて、今なおヨーロッパ都市の美しい姿を伝えています。
④2000年には中世後期の城塞のモデルとして評価されたベリンツォーナ旧市街の「3つの古城と防壁・城壁群」。
⑤2001年には、アイガー・メンヒ・ユングフラウの3名峰とヨーロッパ最大・最長のアレッチ氷河を抱く雄大な地域が、貴重な大自然とともに芸術や文学・山岳観光など多くの分野で重要な役割を果たしたことで登録されました。2007年には認定エリアの拡張申請が承認され、ベルナーアルプスの山々を含むより広い地域が自然遺産に再登録されました。
⑥2003年、太古の貴重な化石群で登録された「サン・ジョルジオ山」。2010年にエリアを拡張し再登録されています。
⑦2007年には、“ちょっとひとこと”5種類のワインでも御紹介している、レマン湖畔丘陵の美しい風景で有名な「ラヴォー地区のぶどうの段々畑」。
⑧⑨2008年には、美しい車窓が楽しめる一度は乗ってみたい鉄道「レーティシュ鉄道アルブラ線とベルニナ線と周辺に広がる景観」と、スイスの活発な地殻変動を今に伝える地域「サルドーナ」の2カ所。
⑩2009年、時計産業のメッカとして知られる、隣接する町「ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックル」の計画された「時計製造業都市」。私たちの2011年秋の懇親会において、このラ・ショー・ド・フォン生まれのピエール=イブ・ドンゼ先生(現:京都大学准教授)が「スイスの時計産業」についてご講演下さいました。
⑪最後は2011年の「アルプス山脈周辺の先史時代の湖畔住居群」です。紀元前5000年から500年の杭上に建てられた高床式住居の遺跡群です。

 どこの景色を切り取っても絵になるスイスは、夏の海外旅行人気ランキングで毎年上位を誇ります。美しい景観だけでなく、歴史や考古学まで楽しめるスイスの魅力は尽きません。